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マンガ 日本人と天皇
シュガー佐藤

定価: ¥ 1,575
販売価格: ¥ 1,575
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おすすめ度:

発売日: 2000-12
発売元: いそっぷ社
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「週刊金曜日」連載のマンガをまとめたもの。『美味しんぼ』の原作者である雁屋哲が著者として挙げられている。絵を描いているのは石森章太郎のアシスタントであったことでも知られるシュガー佐藤。 『美味しんぼ』でも見られた傾向ではあるが、著者は極論に走りがちである。本書では、「天皇制批判」に立って天皇制を論じているのだが、それは著者が、「天皇」「天皇制」、そしてそれらが日本人の生活に及ぼしている影響についていろいろ調べた結果、精神的に「天皇の束縛から自由になった」からにすぎない。 その論じ方には賛否両論あるだろうが、「天皇とは何か」「近代天皇制の毒」「天皇の軍隊」「臣と民」「象徴天皇制」「昭和天皇の戦争責任」「天皇制の未来」と続く構成はなかなか読ませる。政治や歴史の専門家の手によるものでもなく、個人的思考からストレートに書いているものなので、その内容の濃さや論旨の甘さを物足りないと感じる人もいるかもしれない。だが、しょせんマンガなのだ。さらっと読み流し、(多少偏った)入門書として捉えれば、その思いは変わってくるのではないだろうか? 注釈も豊富で、資料リストに連なるタイトルは参考になりそうなものも多い。天皇制について考えることは、天皇のことだけでなく、日の丸・君が代について考えることでもあり、現代の「社会」について考えることでもあると示唆しているだけでも、一読の価値がないとは言い切れない。(つちだみき)
少なくとも天皇制より、雁屋哲氏の方が毒があるかもしれない。
美味しんぼの原作者:雁屋 哲による独自の観点による日本批判
雁屋氏は、以前オーストラリアについて、人種差別がない事とアボリジニー保護政策に対して
賛美していた。しかし、実際自分が住んでみると思った以上に有色人種の差別やアボリジニー政策に問題がある事を知り、一転して批判に走る。
住まなくともオーストラリアの歴史を考えてみたり、少し調べてみればわかることなのに、
ろくろく調べずに安易に賛美に走ったり批判に走る、それが本著にも現れている。
日本人と天皇性との関係についても
一つ上の先輩に対しても神様の様に扱う日本人の上下関係について触れているが
今日の日本ではそこまでの上下関係は存在しないし、
『美味しんぼ』で雁屋 哲氏が無条件賛美している韓国の方がはるかに上下関係がキッチリしている。しかしそれには触れていない。
国際化や情報社会の変化によって、
これまでの、そしてこれからの天皇性について議論が必要ではあると思う。
しかし、雁屋哲氏の言う『天皇制は毒』より雁屋哲氏自身が毒だと私は
感じざるを得ない。
おびえを振り払う力
天皇の戦争責任を問うことを避ける日本人は、オウム真理教を今だに信じている人達や、北朝鮮の金正日政権を信奉している人々と大同小異。信頼していた人達からだまされて利用されただけだという痛みに耐えられない。だから理想化する。親の虐待を隠し、親を庇う子供に似ている。おびえきっているのだ。天皇制を正面から論じる本書は、そんなおびえを振り払う力を与えてくれる。
近代天皇制の本質を鋭く洞察
マンガという体裁を取りながらも、天皇制の本質を鋭く洞察した良書。
明治21年6月に伊藤博文が帝国議会で行った発言からも分かるように、近代天皇制は、まさに明治政府が国民を支配・統治するための国家の内面的、宗教的機軸として作られたシステムである。それゆえ、近代天皇制の本質はまさに国家宗教であり、政治宗教そのものであると言われるが、本書は、その現実を非常に分かりやすく説明、解説している。
政治的右傾化とナショナリズムへの回帰傾向が強まっている今日であるからこそ、一人でも多くの方が、本書を読んで、天皇制神話の呪縛から解放されることを願う。
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